電気学会全国大会講演要旨
2-094
LIFT法による酸化チタン薄膜の転写と光触媒反応の評価
◎木川翔太・齋藤正旭・胡桃 聡・松田健一・鈴木 薫(日本大学)
近年、水素が新エネルギー源として注目されている。いわゆる本多‐藤嶋効果によって,酸化チタン(TiO2)表面における光触媒反応が水分解を促し,対向電極側に水素が発生することが発見されて以来、TiO2は水素燃料電池や脱臭など光触媒研究の対象として有名である。La2Ti2O3やSrTiO3をドープしたTiO2薄膜はスパッタ法やPulsed Laser Deposition(PLD)法により作製できる。しかし、基板材料との格子不整合の影響でエピタキシャル成長させることが難しい。それ故にTiO2と格子定数が一致する基板を用意する必要がある。そこで我々は格子定数に関係なくあらゆる基板に転写させることができるLaser Induced forward transfer(LIFT)法に注目した。今回はLIFT法を用いて石英ガラス基板と、フレキシブルなポリエチレン基板上へのTiO2薄膜の転写と光触媒機能の評価を行った。