電気学会全国大会講演要旨
2-099
異なるMo膜上への近接昇華法によるAgAlTe2の作製
◎竹田裕二・宇留野 彩・薄井綾香・井上朋大・小林正和(早稲田大学)
表面形状の異なるMo膜上へ近接昇華法を用いてAgAlTe2の堆積を試みた。結果として近接昇華法を用いてMo層上にAgAlTe2を堆積させることができた。但し下地となるMoの表面形状の影響を受けていることが明らかになった。今回用いた実験条件の範囲ではMoを真空蒸着法で堆積した際には、AgAlTe2が作製できるが、スパッタ法で堆積したMoでは作製が出来ないということが明らかになった。Moの表面状態の違いが核形成に大きく影響していると考えられ、凸凹した表面形状の下地の方がAgAlTe2が核成長しやすいと考えられる。