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銅メッキPBO繊維撚線の耐候性試験
○上條弘貴(鉄道総合技術研究所)
トロリ線、吊架線などの架線材料の、軽量、高強度化や温度変化に伴う熱伸縮の抑制のため、有機系スーパー繊維で負の線膨張係数を持つPBO繊維に導電性を持たせるために銅を複合した銅-PBO繊維複合材料の研究、開発を進めている。一般に、PBO繊維をはじめとした有機繊維は、紫外線による劣化が大きく耐候性に課題があり、長期間の屋外での使用などに対して課題となる。そこで、、吊架線などの電線として使用されることを想定し、銅メッキPBO繊維撚線の耐候性試験を実施した。その結果、銅メッキのないPBO繊維撚線は、劣化が激しく、引張強度が大きく低下するが、銅メッキPBO繊維撚線は、PBO繊維の表面に銅がメッキされたことで、暴露により引張強度の低下が抑えられ、、耐候性が向上することを確認した。