電気学会全国大会講演要旨
2-105
圧電振動エネルギーハーベスティングのための1 mW級自律型SSHI回路の試作
◎佐藤寛之・佐々木 慧・山口正洋(東北大学)・相模寛之・鮫澤 剣・表 研次(イデアルスター)・根本 真(明和電機)
最近、環境中に存在するエネルギーを充電や燃料補給なしに電力に変換するエネルギーハーベスティング技術が,長期間エネルギー供給が可能でクリーンな電源として注目を集めている.圧電シートは代表的な発電素子として知られているが,内部インピーダンスが高く発電エネルギーの大半が圧電シート内部で消費され,外部に取りだせない課題がある。本研究では,自動車のタイヤ内振動による1 mW級のエネルギー回収を想定し,自律型SSHI (Synchronized Switching Harvesting on Inductor)回路1)の適用によって,圧電振動シートによる発電電力を高効率で回収するための検討を行ったので報告する.