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電磁リニアアクチュエータの特性向上に関する研究
○森部秀昭(近畿大学)
速度に応じてバルブ開閉タイミングを変えることで燃費向上を図るため、自動車用エンジンのバルブの開閉方式としてカムレスエンジンのための電磁リニアアクチュエータ1,2)が新しく提案されている。しかし、この方式では可動子が固定子から離脱する時に発生する渦電流による可動子の動作遅延が課題であった2)。また実用化にはエンジンの回転数に対応する80Hz以上の高い周波数で動作させる必要がある。本報告ではこの課題に対し、積層鉄心固定子の適用による可動子の動作遅延の低減を検証し、バネ定数を大きくすることや2電源方式の検討を行った。