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高感度MIセンサによる腹部生体磁場の計測
◎浅野友佳理・内山 剛・田島真吾(名古屋大学)
現在生体磁場計測用として利用されているSQUIDでは、心臓の磁場は約100pTで計測されることが分かっている。
そこで本研究では、腹部生体磁場を詳細に調べることにより、100pT程度の大きさの心電に対応する生体磁場が検出できるかどうか、および、腹部生体磁場に動脈等による脈波の影響があるかどうかについて調べることを目的として実験を行った。実験では、体表面に現れる磁場と心電を同時に計測した。
今回の実験から、鳩尾付近における体表面の磁場は、心臓の磁場だけでなく、脈波による影響も出ていることが示唆される。体の中心には大動脈が通っているため、鳩尾付近で現れる生体磁場に対する動脈の影響について今後詳細に検討する予定である。