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MRセンサを用いた液相での免疫検査
◎榊原達人・竹田晴信・吉田 敬・圓福敬二(九州大学)
MRセンサシステムを用いてポリマービーズに固定したビオチンを検出した。検出に用いた磁気マーカーにはアビジンが付加しており、アビジンとビオチンの結合反応によりマーカーをビオチンに結合させた。この際、40mTの励起磁界でマーカーを磁化し、その後、1mTの測定磁界を用いて結合マーカーからの磁気信号を検出することにより、液相中と沈殿しているマーカーからの信号を識別した。今回の実験では50万個程度のビオチンの検出が可能なことが分かった。しかし、感度悪化の原因である沈殿しているマーカーからの信号は液相中のマーカーに比べて無視できないほど大きく、今後はマーカーの沈殿を防止する方法を開発する必要がある。