電気学会全国大会講演要旨
2-126
冷間圧延した純鉄及び低炭素鋼の熱時効時における磁気特性挙動と内部組織変化
◎伊藤史也・武川幸平・村上 武・菊池弘昭(岩手大学)
磁気的非破壊評価を実用化する上で磁気特性と内部組織因子との定量的対応について明らかにすることが重要であることから、本研究では内部組織因子が変化した場合の磁気特性変化を明らかにするために純鉄と低炭素鋼(S15C)を試料として用い, それらを冷間圧延および熱処理することで内部組織を変化させ,磁気特性を測定した。未圧延の試料に関しては熱処理による保磁力の顕著な低下や方向依存性は見られなかったのに対し、圧延材では、低炭素鋼で方向依存性がみられ、熱処理により異方性が低減した。純鉄においてもねて熱処理による保磁力の低下が確認された。