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高空間分解能を持つ二次元磁気ナノ粒子イメージングシステムの開発
◎白 石・廣川愛生・田辺一博・吉田 敬・円福敬二(九州大学)
磁気ナノ粒子イメージング(Magnetic Particle Imaging、 MPI)とは、磁気ナノ粒子の磁気応答を利用した体内造影技術である。本研究は、MPIシステムの空間分解能を高めるため、傾斜磁場を用いて、xy平面で走査できる2次元の高分解能MPIシステムを開発した。
なお、本研究では傾斜磁場は四個の正方形コイルで作製した4重極コイルにより印加した。この配置により、中心がゼロ、x、y方向に均等な勾配磁場が形成される.
実作したMPIシステムを用いてxy平面でイメージング実験を行った結果、傾斜磁場がない時に比べて、勾配0.4 T/mの傾斜磁場を用いることで空間分解能を35 mmから10 mmに高めた。