常温イオン液体と呼ばれる室温で液体である塩が①水溶液よりも広い電位窓，②低い蒸気圧，などの長所から，新しいめっき浴の電解質として，近年注目を集めている。その中でも，常温イオン液体の一種であるDES(Deep Eutectic Solvents)が，上記長所に加えて，③安価，④毒性少ない，などの理由からめっき浴の電解質として高いポテンシャルを有している。本研究では，DESを電解質とするめっき浴から代表的な軟磁気材料であるFe-Ni合金を作製し，その磁気特性とともに電流密度依存性に関して検討したのでその結果を報告する。