電気学会全国大会講演要旨
2-157
溶接作業時における電磁界の数値シミュレーション
◎中野友加里・斎藤佑介・山根 敏(埼玉大学)
近年、大電流からの低周波磁界による人体への健康への影響が懸念されている。磁界は計測可能であるが、体内の電界を規制しており、体内電界を計測することができない。ここでは磁場の強さは電流に比例するので、大電流を用いる抵抗溶接作業に着目し、この作業時における体内の電界の推定を目的とした。 抵抗溶接は2つの電極間に被溶接材料を挿入し電流を通電する。被溶接材料間の接触抵抗によりジュール発熱が生じ、接触部が溶融する。これにより接合が行われる。 電流波形からマクスウェル方程式の周波数領域差分法により数値解析を行うため、電磁界解析ソフト(SEMCADX)を用い各周波数成分の電流により数値解析して、これらを合成して解析を行った。