筆者らは非線形抵抗特性を持つμバリスタ粒子(直径30~100μm)を用いた，複合材料バリスタを研究している。これはエポキシ/μバリスタ混合物の硬化中に電界を印加し，μバリスタチェーンを形成することで複合材料バリスタに非線形抵抗特性を持たせたもので，自由な形状を特徴とする。チェーン形成には電極間距離，μバリスタの粒径，印加電圧などの多くの要因が影響するため解析によるアプローチが必要である。粒子に働く各種力の式を外部定義することで挙動解析を試み，電界印加によりエポキシ溶液中のμバリスタのチェーン形成に関して、粒子挙動の解析手法を検討し、実測との比較を行ったので報告する。