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メラニンの温度上昇における波長依存性
○河本敬子(近畿大学)・桑島史欣(福井工業大学)
赤外のレーザー光は,皮下に存在するメラニン色素に対して選択的に吸収され易いため,良性の色素性疾患治療に有効であり,レーザー脱毛にも応用できる.しかし,同じ用途に対して様々な波長のレーザーが用いられており,最適な波長も明らかとなっていない.また,これまでのレーザー装置は巨大,高価かつ使用に専門的知識を必要とする.一方,個人向けに売られている商品は,波長,出力,照射範囲などが曖昧となっている.本研究では,水やメラニンなどの吸収特性から最適な波長を選択し,その中でも特に最適な波長を調査するために,レーザーの発振波長を1ナノオーダーで変化させ,最適波長を精査した.また,半値幅との関連を調べた.