3-005
水中火花放電の機械的効果を支配する一要因
○小松 真(岩手医科大学)
水中火花放電に伴う機械的効果の利用を想定し,充電エネルギーと放電電圧のいずれが機械的効果の支配要因かを確認した。放電電極は直径0.3 mm の針状で距離1.5 mm,電極間の400倍希釈生理食塩水をリアクターとし,火花放電を駆動源として内径1.0 mmノズルからジェットを発生させた。機械的効果はジェットの衝撃荷重で代表し,放電電圧・充電エネルギーとの関連を調べた。充電電圧4.6〜6.4 kV,コンデンサ容量0.067〜0.2 uFとした。火花遅れのある単段放電時にジェットが発生し,放電電圧は充電電圧に対し降下が見られた。また放電電圧と衝撃荷重の相関は小さいが,充電エネルギーとの相関は明確であり,機械的効果は充電エネルギーに支配されると判断できた。