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産業用途向け無線通信におけるリアルタイム性確保に関する一検討
◎丸地俊也・西川浩行・吉川正臣・大西直哉(東芝)
産業用途において、機器の設置性・保守性の向上や、ケーブル敷設コストの削減を目的として、機器の制御信号の無線化が望まれている。一般的な無線LAN を適用した場合、誤り発生時の再送処理や有線/無線プロトコルの変換処理により信号伝送のリアルタイム性を確保できない問題がある。筆者らは突発的遅延の抑制手法や遅延時間を短縮するインタフェース構成を提案してきた。本稿では、想定した無線システムにおける通信時間の評価結果から、リアルタイム伝送の阻害要因について分析を行った結果について報告する。