電気学会全国大会講演要旨
3-039
画像処理による車椅子を使用する高齢者の危険な状態の判別に関する基礎研究(Ⅱ)
◎田中秀怜・松村太陽・門馬英一郎・小野 隆(日本大学)
現在、高齢者に対する多種多様な支援システムが提案されているが、転倒などの危険状態を発見するシステムは十分とは言えない。そこで、本研究は一人暮らしの高齢者の危険状態を早期に発見可能な看視システムの構築を目的とし、部屋に設置したカメラから得られた情報により自動で高齢者の危険状態の判別を行うシステムを検討している。今回は、車椅子を使用する高齢者の正常な状態、寝た状態、蹲る状態及び倒れた状態の4種類の姿勢を模擬した撮影をした。そして、撮像した画像より得られた人物と車椅子の重心からの高さや幅、縦横比を特徴量として、SVMを用いて姿勢を判別した。その結果、危険状態の判別が行えた。