3-045
不均一導体モデルを用いたインピーダンスプレチスモグラフィの体肢血流評価法の改善
○楠原俊昌・中村隆夫(岡山大学)・山本尚武(姫路獨協大学)
体肢の血流評価に用いられるインピーダンスプレチスモグラフィでは、測定区間の解剖学的構造を一様と仮定した円筒導体モデルにより血流量が算出されている。しかし実際には血流が少ない肢端領域のインピーダンスが大きいため血流量は過少評価されている。本研究では、このモデルを不均一導体モデルに改め、より正確な血流量の推定を目指した。不均一導体モデルの適用により、従来は一定とされてきた血流量の偏在が表現可能になった。また実測の結果、従来法は本法に対して血流量を30%余り過少評価していることが確認された。本法は被験者ごとに異なる血流量の偏在に対応可能であり,インピーダンスプレチスモグラフィの診断価値向上に寄与する。