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注視点解析に基づく認知的誘導場理論の検討
◎長谷川和音・野澤昭雄(青山学院大学)
人間の視知覚現象を「場」によって説明する心理学的概念である視覚の誘導場が注目されている。視覚の誘導場とは、図形や文字の周りに静電場や磁場のような場形成しているというものであり、その情報から特徴量を表せるため、定量化が可能となる。この定量化した指標を基に個人の特性などを考慮した認知誘導場モデルは工学的応用が見込まれる。そこで、本研究では基礎的検討として主観的評価の実験から図形とコントラストの関係について報告をする。実験の結果、三角形は標的パターンの注視を妨げやすく、四角形は標的パターンに注視させやすいと考えられる。また、図形が持つ誘導場よりもコントラストの誘導場の方が強いと結果が得られた。