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表面プラズモン増強蛍光分光測定装置に用いるセンサ表面の開発
◎伊藤 智・田中秀平・矢田部 塁・小野寺 武・都甲 潔(九州大学)
我々は、表面プラズモン共鳴により抗体に標識した蛍光を励起させ、その蛍光を抗原抗体反応の結合量として捉える表面プラズモン励起増強蛍光分光(SPFS) 法に基づく測定装置の開発を行っている。本研究では、同装置に適したセンサ表面の検討を行った。金薄膜上に自己組織化単分子膜(SAM) を形成させ、抗原類似物質を固定化するためのリンカーとしてエチレンジアミンまたはデキストランアミンを用いた。それぞれのリンカーを結合したSAMに、トリニトロトルエン(TNT)類似物質を固定化し、チップを作製した。蛍光標識した抗TNT抗体を各チップ上に流通し、蛍光の検出、応答の比較を行った。その結果、デキストランアミンのチップが、より大きな蛍光強度を得られた。