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水晶振動子を利用したオンサイト型水銀測定手法の開発
○野田和俊(産業技術総合研究所)・丸本幸治(国立水俣病総合研究センター)・愛澤秀信(産業技術総合研究所)・谷田幸次・渡辺朋亮(日本インスツルメンツ)
国際的な水銀の管理について「水銀に関する水俣条約」が採択された。署名した締約国に対しては水銀の使用、排出の削減や廃棄物管理などが求められた。日本国内でも、廃棄物の焼却や製鉄所・発電所での石炭燃焼に伴う微量水銀の大気排出や水銀含有廃棄物の長期保管等に関する管理体制の確立が急務となっている。そこで、環境基準レベルの微量水銀濃度を容易に高感度測定するため、ナノグラムオーダーの金属水銀濃度を検知可能とする水晶振動子を利用したオンサイト型測定手法の検討を行った。実験の結果、水晶振動子を利用した微量水銀濃度に対する検知特性を明らかにした。数ppbレベル程度の濃度を簡便な測定系で可能なことが示された。