電気学会全国大会講演要旨
3-138
シート型剪断力センサの開発
◎上原 遼・海野暁央・五十嵐 洋(東京電機大学)・田中靖紘・中村 隆・外山 滋(国立障害者リハビリテーションセンター)
我々は義足の適合性評価のために、中に入れても邪魔にならない程度に薄い剪断力センサの開発を目指してきた。これまでに厚さ2mm、本体直径30mm程度のセンサを開発してきたが、実用的には十分に薄いとは言えなかった。そこで今回、構造を単純化するとともに、構成部品を薄くすることにより、厚さ0.7mm以下でかつ本体直径18mm以下のセンサを開発した。このセンサは上下2枚のプラスチックシートからなり、2枚のシートの間にはリング状のゴムが挿入されており、リング内部の空間に電解質が充填されている。下部シートには薄膜電極が形成されており、剪断荷重によって生じるシートの変形が電極間の電解質の厚み変化を伴い、電極間インピーダンスが変化することをセンサの原理としている。