電気学会全国大会講演要旨
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パワーエレクトロニクス用光プローブ電流センサの基礎検討
◎柄澤大樹・森崎裕基・曽根原 誠・佐藤敏郎(信州大学)・浅沼和志(長野高専)
近年,パワーエレクトロニクス技術が益々重要視されており,高性能なパワー半導体のみならず電流センサなどの開発も必要である.従来の電流センサは,ホール電流センサが主流で,ワイヤーハーネスで信号伝送しているため,例えばインバータの近傍に設置した場合,スイッチングノイズが電磁ノイズとして信号に重畳する恐れがある.そこで筆者らは,電磁ノイズの影響を受けない光を利用した磁気Kerr効果利用型光プローブ電流センサを考案し研究を進めている.本発表では主に磁気Kerr効果を有する反射磁性膜を改良し,より大電流に対応し,かつ温度特性に優れた新試作モジュールの構造及び特性評価について報告する.