電気学会全国大会講演要旨
4-019
ダストコアの透磁率変化に着目した絶縁型DC-DCコンバータの出力電圧特性改善
◎東海林 和(長岡技術科学大学)・岩谷一生(TDKラムダ)・高舘金四郎(アルプス・グリーンデバイス)・宮崎敏昌(長岡技術科学大学)
近年,太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーの利用が活発化している。自然エネルギーを利用した分散型電源は出力が変動するため,蓄電装置を併設し出力変動を抑制する取り組みがなされており,高圧の直流バスと蓄電装置間を絶縁してエネルギーをやりとりする高効率・高性能なDC-DCコンバータが求められている。この絶縁型DC-DCコンバータは,蓄電装置の電圧変動に対応するため,広い出力電圧範囲をもち,かつ高効率であることが求められる。そこで絶縁型DC-DCコンバータの一次共振インダクタに,μ変化率を大きくなるように調整したリカロイを適用することで,高効率を維持しながら出力電圧特性を改善する方法を提案した。