電気学会全国大会講演要旨
4-041
モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-DSBC)のFTF(Front-To-Front)システムへの応用
◎小熊功太・Firman Sasongko・萩原 誠・赤木泰文(東京工業大学)
再生可能エネルギーとして期待されている浮体式洋上風力発電に直流送電の導入が検討されている。直流送電では送電損失の低減のために直流電圧を高くする必要がある。従来のシステムは商用周波数変圧器を使用することで高圧化を実現してきた。しかし商用周波数変圧器の使用はシステムの小型・軽量化の障害となる。 本論文では,モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-DSBC)を用いたFTF(Front-To-Front)システムを提案する。FTFシステムでは交流リンク周波数を高くすることができ,変圧器体積と変換器に用いる直流コンデンサ静電容量の低減が実現できる。次に,PSCAD/EMTDCを用いたシミュレーションにより,交流リンク周波数400Hz時における動作を検証する。