電気学会全国大会講演要旨
4-049
カスケード電力変換器による無効電力制御の実験結果
◎菅原 佑・林 佑磨・竹下隆晴(名古屋工業大学)
現在の配電系統である放射状系統において,発電所からの距離が遠くなるにつれて系統の電圧が下降するのが一般的である。しかし,近年太陽光発電などの分散型電源の増加に伴って配電系統の電圧上昇などにより,配電系統の電圧変化幅が大きくなってきている。これらの電圧変化に対しても,配電系統の電圧を適切な範囲内に制御する必要がある。従来は変圧器を用いた回路により電圧調整する方法が一般的であった。しかし,変圧器が大型で高コストという問題があるため,トランスレスで電圧制御を行う回路としてカスケード電力変換器が提案されている。本論文では,無効電力制御により配電系統の電圧制御を行うカスケード電力変換器のミニモデルでの実験結果を報告する。