本研究では，電池フリーリモコンの実用化を目指すべく，発電スイッチの等価回路を考慮した回路設計を提案した。まず，発電機のパラメータを同定し，これの妥当性を回路シミュレーションにより検証した。このパラメータを用い，整流･蓄電回路の設計をシミュレーションにより行い，実験と比較した。その結果，コンデンサの容量をパラメータとした蓄電エネルギーの傾向が実験とほぼ一致したことで，等価回路とこれを含む回路設計の妥当性が実証された。これにて今後，電力変換回路の設計，例えば回路の構成や適切な回路素子の選定，考察がシミュレーションにて容易に行えるようになった。