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リアクトルの損失解析-強制対流下での直流通電実験-
◎田中智紀(福井工業大学)・椋木康滋・東 聖(三菱電機)・中尾一成(福井工業大学)
本研究の目的はリアクトルの損失同定をリアクトル表面温度分布からその熱源位置と発熱分布を求める伝熱問題の逆問題として取り扱うことにある。逆問題解析を行うにはまず順解析を行い正確なモデルを構築する必要がある。そこで今回はリアクトルの銅損を模擬した直流通電における熱流体解析モデルの精度検証を試みた。本熱流体解析モデルの特長はコイルの熱伝導率の異方性を考慮したことであり、その結果、コイル表面における温度の実験値と解析値は、コイル表面において10%以内の精度で一致した。今後は、リアクトルに交流通電した場合における表面温度の測定を行い、その結果を境界条件として今回得られた順解析モデルに反映させて逆問題解析を試みる。