電気学会全国大会講演要旨
4-075
三相UPSの商用電源同期運転に関する検討
◎市川太一・西方正司(東京電機大学)
常時インバータ給電方式のUPSにおいては、インバータの故障や保守点検に備えて商用電源を負荷に直結するためのバイパス回路を設けることがある。しかし、瞬時の切換を行うにはインバータ運転時から出力電圧を商用電源と同期させておく必要があり、一定周波数出力を逸脱しない範囲での同期制御が求められる。 筆者らは擬似直角二相変換を利用することで商用側センサ数を1つとした三相UPSの商用電源同期運転方法に関して検討おり、適切な平均化処理を含む周波数の上下関係の補償を追加することで、短い応答時間での位相同期を実現した。本論文ではシミュレーション及び実験によりその有用性を示した。