電気学会全国大会講演要旨
4-093
モデル予測制御に基づくPMSM電流制御系における時間分解能と電流脈動の関係に関する検討
◎大畠弘嗣・坂本拓弥・道木慎二(名古屋大学)
筆者らは永久磁石同期モータ(PMSM)の制御に対しモデル予測制御(MPC)の適用を提案している. MPC 電流制御器は,PMSM の電流挙動の予測と評価を行い,適切なインバータの出力電圧を決定する.この際,探索のために時間を離散化する必要があるが,この時間(予測周期)は予測精度と共にインバータの出力電圧の時間分解能も左右し,設定が荒い場合には電流脈動が増加することが確認されている.しかしながら,予測周期の設計指針について,未だ十分な検討は行われていない.そこで本稿では,電流脈動の大きさをモータパラメータおよび予測周期の設定から見積もる手法について検討する.