電気学会全国大会講演要旨
4-103
くし形フィルタを用いたIPMSMの停止時を含む低速域センサレス制御性能改善
◎鈴木俊毅・長谷川 勝(中部大学)・冨田睦雄(岐阜工業高等専門学校)
IPMSMの位置センサレス制御が要求され,実用化に至っている。停止時を含む低速域運転では,突極性に関する情報を励起するために高周波信号を重畳し,得られる情報から位置推定を行う。重畳信号として高周波正弦波電圧や高周波方形波電圧等が利用されるが,高サンプリング化が不要な高周波方形波電圧を重畳する位置推定法が優位である。しかしながら,ヘテロダイン法に代表される公知の方式の多くは推定アルゴリズムに低域通過フィルタ(LPF)を多用することから位置推定応答に上限が生じる。これに対し,著者らはくし形フィルタを用いた位置推定法を提案し,提案手法に基づく低速域センサレス制御性能を実機実験により評価する。