電気学会全国大会講演要旨
4-116
燃料電池を電源とする電流可逆チョッパ付PWMインバータによるPMモータの可変速運転
○米盛 諒・山本吉朗・今給黎明大(鹿児島大学)
近年,需要が増加している電気自動車などにおいて,エネルギーの無駄をなくすため,回生エネルギーの積極的な利用が求められている。筆者らはこれまで,燃料電池と電気二重層キャパシタ(EDLC)を直列接続した電流可逆チョッパ付PWMインバータを提案し,研究を進めてきた。このシステムは,2つの電流可逆チョッパにより,直流リンク電圧とEDLCの充放電電流を制御することで,燃料電池の動作点を一定に保ち,高効率で使用し,回生エネルギーを無駄なく回収できる。本稿では,燃料電池とEDLCを用いて,PMモータの可変速運転の実験を行い,燃料電池の出力を一定としEDLCで出力の変動分を吸収する可変速運転が可能であることを確認できたので報告する。