電気学会全国大会講演要旨
4-130
SiCパワーコンディショナの協調制御方式による高効率化開発
◎網本健志・藤原賢司・奥田達也(三菱電機)
太陽電池で発電された電力を無駄なく取り出すため、パワーコンディショナ(以下パワコン)の高効率化は必須である。 本稿では、パワコンの半導体にSiC MOSFETを用い、制御方式としてパワコン内の昇圧コンバータとインバータを必要な期間だけ動作させる協調制御方式を適用し、高効率化の実機検証を行った。 検証の為に定格出力5.5kWのパワコンを試作した。 その結果、試作機の定格電力変換効率は97.4%であり、当社2レベルPWM方式(5kW機種)と比較して約2.4%、当社階調制御方式(5.5kW機種)と比較して約0.9%の効率改善結果が得られた。