電気学会全国大会講演要旨
4-142
系統連系インバータ群による協調電圧制御-その1 -
◎大堀彰大・服部将之(ダイヘン)・太田快人(京都大学)・平田研二(長岡技術科学大学)
近年、地球温暖化への意識の高まりから、太陽光発電をはじめとする自然エネルギーを利用した電源の建設が各地で進められている。それに伴い、この分散電源の逆潮流によって、配電線(送電線)の電圧上昇が問題化し始めている。そこで本稿では、この分散電源の系統連系インバータが協調的に連系点電圧を最適に補償する手法について検討をおこなう。提案する手法としては、系統連系インバータ群の協調電圧制御をおこなうにあたり、遠隔監視制御装置やマスター・インバータなどのマスター機(リーダー)を設けず、各系統連系インバータが分散的に意思決定し協調運転を実現させる。