電気学会全国大会講演要旨
4-189
輻射空調を用いたモデル予測制御による空調制御の実証
◎林 祐希・馬場旬平(東京大学)・中村卓司・下田英介・木原寛之(清水建設)
建物設備制御の高度化としてモデル予測制御を輻射空調に適応した電力変動補償の可能性が検討されている。本稿では基礎研究として部屋の熱モデルとモデル予測制御プログラムを作成し、それらが実際の空調で設定通りの働きをするか実験して確かめた。具体的に、まずは室温が理想的に追従するべき参照軌道を設定し、今後30分間の室温に影響を及ぼす外的要因が推測出来るとして外的要因と部屋の熱モデルを考慮した上で、参照軌道に追従するために必要な除去熱量を最小二乗法で求める。バルブ開度のみ制御可能なので、除去熱量を満たすバルブ開度指令値が出力されているかどうかを確認する。結果として適切なバルブ開度指令値が出力されており、室温も参照軌道に追従していることが確認出来た。