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次世代分岐器用寒冷地向けIH 型電気融雪器の開発
◎甲山貴章(東日本旅客鉄道)・長谷伸一(新陽社)
当社では、メンテナンスの省力化を目的とした分岐器の次世代化を進めている。次世代分岐器は、高床式床板、グリッドまくらぎ(鉄製)等を使用し、線路保守面での効果を期待されている。しかし、床板、まくらぎ部分の熱容量が大きくなるなど、融雪には従来以上の熱量が必要になる。現在、次世代分岐器は首都圏での運用が主であるが、今後、首都圏外での運用を考えた場合には、気温の低下、降雪量の増加による熱容量の増大が考えられ、より効率的な融雪が求められる。
本件では従来使用している抵抗加熱式の電気融雪器と比較して効率的な融雪方法と考えられる誘導加熱方式を使用した電気融雪器の開発を行い、これを使用した機能確認試験を実施した。