電気学会全国大会講演要旨
4-200
電源コードの素線短絡検出回路の試作と評価
◎小出裕貴・鈴木 圭・水野幸男(名古屋工業大学)・吉田敦至(河村電器産業)
「電線の短絡」は、電気機器火災の主要な原因のひとつである。近年、電源コード短絡による電気火災を防ぐためのコード短絡保護用ブレーカの普及が進んでいるにも関わらず、電源コード短絡による火災が減少していない。この事から、負荷の入切に伴う過渡電流を感知する事無く、現状のブレーカで適切に検出、処理出来ていないコード短絡のみを検出する技術の確立が急務となっている。 筆者らは電源コードが焼損する寸前に生ずる電圧波形に着眼し、素線短絡検出法を検討してきた。本稿では、素線短絡検出回路を試作し、その有効性を検討した結果を報告する。