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決定木による運用ノウハウの抽出を用いた上水送水系の送水量決定支援システム
◎松木 洋・藤本康孝(横浜国立大学)
近年では上水送水系の事業を担う地方自治体において、施設維持管理のアウトソーシングが勧められてきている。そこで問題となってくるのが運用ノウハウの引き継ぎである。筆者らはこれまで回帰分析を用いることで、運転履歴から運転ノウハウの抽出を行い、熟練運転員と同等の送水量決定を行うことができるシステムの提案を行ってきた。しかしながら従来法では回帰モデルを用いているため送水量決定プロセスが理解しがたく、支援システムとして課題が残った。そこで本論文では送水量決定に関する運用ノウハウの理解補助のため、多数のプラント情報の中から送水量の決定に重要な情報を抽出する方法の提案およびその評価を行った。