電気学会全国大会講演要旨
4-202
ウェーブレット変換による橋梁の劣化診断
◎下脇僚太・犬島 浩・大貝晴俊(早稲田大学)・丸山 泉(福山コンサルタント)・永田伸二(計測検査)
日本には橋長15m以上の橋梁が約15.7万橋存在する。その橋梁の多数派高度経済成長期に建設され、2011年時点で筑後50年を超える橋梁の割合は10%であるが、2031年には53%になると予想される。そのため、定期点検による正確な状況把握が必要である。本研究では実際の橋梁における衝撃実験により得られた振動データを使用してウェーブレット変換による解析を行い、従来の診断手法よりも比較的容易に損傷の判断を行うことのできる診断手法を提案する。橋梁の損傷の度合いを調べるためのウェーブレット基底を作成し、衝撃実験のデータに対して連続ウェーブレット変換を行い、解析結果を比較することにより損傷を診断する。