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高圧水素タンクレス燃料電池電気自動車の走行特性
◎中田 翔・星 秀之・星 伸一・春名順之介(東京理科大学)
燃料電池への水素供給源として高圧水素タンクを使用するのが主流になっているが,高圧水素タンクに水素を補充するインフラ設備や高圧水素タンクによる車内空間の縮小などの欠点も存在しており普及が遅れている。
そこで著者らは,高圧水素タンクを使用せず,水素化ホウ素ナトリウムを水素供給源とするシステムを提案し,高圧水素タンクレス燃料電池自動車の研究を進めている。
本システムでは,従来の高圧水素タンクシステムに必要な大規模なインフラ設備が不要であり,エネルギー密度の向上も期待できる。
本稿では,提案システムを搭載した試験車により,加速時における走行特性及び効率を測定し,水素タンクシステムに対する提案システムの性能を比較検証し,同等の性能を有していることを示した。