電気学会全国大会講演要旨
5-004
フェライトIPMモータの高温減磁に関する検討
○佐藤光彦・金子清一(アイチエレック)・冨田睦雄(岐阜工業高等専門学校)・道木慎二(名古屋大学)
近年、エアコンのコンプレッサに搭載するIPMモータは安定した材料入手の観点からフェライト磁石を用いたモータを採用する場合が多い。特に近年のフェライト磁石の保持力の向上によるエネルギー積の向上は、磁石の配置の自由度を大きく改善し、モータ磁束量の向上、引いてはモータ効率の向上を実現している。 ところがフェライト磁石のエネルギー積の向上に伴い、高温時であるにも拘わらず低温時よりも小さなモータ電流で磁石が不可逆減磁し、その結果モータ磁束量が1〜3%低下する現象が見受けられるようになって問題になっている。 そこで本稿では、モータ雰囲気温度が高温時の不可逆減磁に関して検討したので報告する。