5-005
PMモータの磁石表面磁束密度計測
◎細井 勉・岡本亮太郎・宮田大輔・長谷生康之(日本自動車部品総合研究所)・田中直樹・稻葉雅至(デンソー)
PMモータでは,駆動時の変動磁束により,磁石内部に渦電流が発生する。この渦電流によるジュール損(磁石渦損)はモータの効率低下,磁石の熱減磁の要因となりうる。
本発表では,実機駆動時に,回転体に設置された磁石表面の磁束密度を計測する技術を確立したので,報告する。
確立した技術は,シート状のサーチコイルを磁束密度センサとしてPMモータの磁石表面に設置し,回転側で増幅したセンサの出力信号をスリップリングで固定側に取り出すものである。実施例として,4極対,48スロットのPMモータに対し,汎用インバータでPWM制御した際の磁束密度を計測し,得られた波形からスロット高調波,キャリア高調波等の各種高調波を定量化できた。