電気学会全国大会講演要旨
5-010
IPMSMにおける高飽和磁束密度材料に適したモータ構造の検討
◎松原匡志・真田雅之・森本茂雄・井上征則(大阪府立大学)
モータは家電製品,電気自動車など広範囲にわたって使用されています。モータの鉄心には主に珪素鋼板が用いられているが,高性能化のために高い磁束密度を得ようとする場合,例えば磁石を強くしただけでは鉄心に磁気飽和が生じ,大幅な性能の向上が期待できない。そこで,飽和磁束密度の高い磁性材料を鉄心に用いることで磁気飽和の問題を解消し,モータ性能を向上できると考えられる。 本検討では,パーメンジュールに適したモータ構造を明らかにするため,パーメンジュールを鉄心に用いた場合と珪素鋼板を鉄心に用いた場合のトルク特性を比較し,パーメンジュールを用いたモデルの特性改善効果を向上できるようなモータ構造を提案している。