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自動車駆動用IPMSMにおける磁石配置が運転特性に及ぼす影響
◎吉岡慎治・森本茂雄・真田雅之・井上征則(大阪府立大学)
近年,環境への配慮からEV/HEVが注目されており,こうした用途では駆動用モータとして埋込磁石同期モータ(IPMSM)が多く用いられている。駆動用モータにおいては走り・燃費の向上のため,高出力・高効率なモータが求められる。本研究は,磁石配置のみ異なる3種類のロータ構造において有限要素法を用いて解析することにより,磁石配置が運転特性に及ぼす影響について検討した。結果として,自動車駆動用のIPMSMに適した構造は,最大トルク・出力を維持したまま永久磁石による電機子鎖交磁束を小さくしたモデル,もしくは,永久磁石による電機子鎖交磁束は大きいが,少ない電流で弱め磁束制御ができるモデルであることがわかった。