著者らは，第3世代ハイブリッド自動車(HEV)用IPM発電機を目標とし，同一重量で同等以上の性能を持つスイッチドリラクタンス(SR)発電機の開発を目指している。SR発電機はIPM発電機と異なり，レアアース磁石を用いないためコスト面で優れている。本研究では設計したSR発電機及びIPM発電機が代表的な走行モードで走行した時の総発電量と総損失からエネルギー効率の計算を行った。しかし，総損失は鉄損の補正及び風損を考慮していない問題があった。そこで本稿では，目標とするIPM発電機の無負荷試験を行い空転時の鉄損を測定する。またIPM，SR両発電機に対し風損の推定を行う。さらに，それらを考慮してエネルギー効率の補正を行う。