電気学会全国大会講演要旨
5-037
多極化構造によるスイッチドリラクタンスモータの振動軽減
◎柿島岳夫・清田恭平・千葉 明(東京工業大学)
第三世代ハイブリッド自動車用IPMSMと同一外形で,同等のトルクを出力可能な18/12極SRMの固定子・回転子構造について設計,検討を行い,目標IPMSMと同体積で同等の最大トルク,1.8倍の最大出力,最高効率96%を,試作SRMで得られることを解析および実負荷試験で明らかにした。そこで実用化に向けて,振動騒音の検討を行う必要がある。一般的にSRMはIPMSMより振動騒音が大きく,それらの軽減が課題である。駆動電流を工夫することも重要であるが,本研究はモータ構造の工夫を行うことにより改善を検討する。本稿ではモータ極数を18/12極から24/16極へ多極化し,一つの固定子歯部に働くラジアル力を分散させ,固定子変形量を抑えることで振動騒音を軽減できることを解析により明らかにする。