電気学会全国大会講演要旨
5-039
励磁励振によるSRMの固有振動数測定
◎牧野宏明・小坂 卓・松井信行(名古屋工業大学)
SRMの振動抑制制御法に二段階転流法が提案されており、その有用性が報告されている。二段階転流法には、対象モータの主要な固有振動数が必要となる。本稿では,SRMの固有振動数測定法として一相巻線励磁によって固定子を励振させる手法を検討している。巻線への矩形波印加電圧において,固定子-回転子突極完全対向近傍での印加電圧の正のバス電圧から負のバス電圧への切り替え,すなわちスイッチングに伴う固定子突極に働く磁気吸引力の時間変化と固定子振動加速度の関係について考察している。その関係から,固定子励磁励振によって広い周波数帯域の振動を発生可能であることを示し,20kWの三相12/8極SRMを用いた実験により,有用性を検証している。