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異方性モータ試作と引きずり損失特性
◎武田慎也・藤﨑敬介・藤谷幸平(豊田工業大学)
モータのステータコアにおける鉄損低減を目的として,従来の無方向性電磁鋼板(NO材)の代わりに方向性電磁鋼板(GO材)をコアの材料に用いたのが「異方性モータ」である.しかしながら,GO材の材料特性を十分に活かした実験モデルはできていない.そのため,本研究ではそのモデルとなる形状を提案し,実際に試作した異方性モータの損失特性を従来型のものと比較して評価する.損失として比較するのは,IPMロータをコアに挿入して回転させた際に発生する引きずり損である.同形状のNO材で製作したコアと比較したところ,GO材を用いて製作したコアの損失は40~50%低減した.