電気学会全国大会講演要旨
5-068
同期リニアモータの損失分離に関する検討
○水谷友徳(三菱電機 先端技術総合研究所)
産業用リニアモータの利用において、運転中に発生する損失はモータ本体や周辺部に温度上昇を生じ、推力特性や搭載装置の位置決め精度に影響を及ぼすため、モータの損失発生部位とその発熱量を把握することは重要である。そこで、永久磁石式同期リニアモータの発生損失を明らかにするため、実負荷試験および電磁界解析を併用して損失分離を試みた。実負荷試験は試験モータと負荷モータをロードセルを介して直列に連結し、往復動作中の等速区間を用いた。最終的にリニアモータの発生損失をコイルの銅損、LMガイド摩擦損、磁石損、可動子鉄損、固定子鉄損の5つに分離してリニアモータの損失構成と損失発生部位を明らかにした。