電気学会全国大会講演要旨
5-087
直流電化区間における鉄道車両と電鉄変電所の消費電力同時測定試験の実施
◎美濃部晋吾・今村洋一・宮口浩一・川村淳也・杉田憲亮・山野井 隆・岩﨑正憲(西日本旅客鉄道)・森本大観・小川知行・武内陽子(鉄道総合技術研究所)
東日本大震災以降の原発問題を発端とした電力需給の逼迫が社会的問題となっている。JR西日本においても消費電力量の削減に向けて回生ブレーキを使用した回生電力の有効活用に取り組んできた。これまで以上に省エネを推進するためには、消費電力の詳細な実態を把握する必要があるが、電力供給側の変電所と負荷となる車両とで測定した消費電力に乖離が見られ、詳細な分析が困難となっていた。そこで、車両走行時の電気的実態を確実に把握することを目的として、変電所からの加圧区間を限定し、その区間内を走行する車両及び変電所において消費電力の同時測定を実施したので、その内容について報告する。