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直流高速度遮断器の予防保全手法の研究
◎出垣陽平・尾仲幸恵・瀬戸正幸・小野寛明・渡部哲至(東日本旅客鉄道)
弊社では、直流高速度遮断器のトラブルを未然に防ぐために、検査データ及び機器状態の変化を把握することで、機器故障の予兆を掴むことが可能となるトレンド管理による保全手法の確立を目指している。
本研究ではその検査データにおける主接点の磨耗量を管理している隙間(以下ワイプ量)を対象に「短期間の変化」、「長期間の変化」及び「大電流遮断前後の変化」の3項目について、3社の直流高速度遮断器において検討を行った。短期間の変化では明確なトレンド管理における傾向が見られなかったが、長期間の変化と大電流遮断前後の変化においては1社においてトレンド管理の項目として有効な結果を得ることができた。